novelife

読書好きおじさんの小説紹介的雑文集

『私に似た人』貫井徳郎


★★★☆☆ (★について - NOVELIFE)


想像力と行動力。どっちも大事だと思うんだけど、片方が強いと、もう片方は弱くなる。反比例の関係にある気がする。


行動を起こさない人に、想像力がないというわけではない。むしろ、想像力があるが故に行動に移せないのかなとも思う。


多分、皆どちらかに少し偏ってるだけなんだろうな。


バランスとって、上手くやってけばいいんだろうけど、なかなか難しい。


まあ、何でもそうなんだろうけど、バランス感覚って大事だね。読書って、自分の偏って傾いた感覚を何となく平行に戻してくれるような気がする。


とことん傾かせてくれるのもあるけど。笑


今回読んだ貫井徳郎さんの『私に似た人』は、平行に戻してくれるタイプだったかな。




感想

いわゆる群像劇になるのかな?様々な登場人物それぞれのエピソードが語られて、それらが繋がっていく。そして最後に驚きが、という感じ。


特に無駄な表現がなく、テンポがいいので、かなり読みやすく飽きなかった。ただ、エンターテイメント性はあまり強くない。程々に考えさせられ、程々に面白かった。


「小口テロ」が頻発するようになった日本で、そのテロに関わることになった人たちの話なんだけど、どの登場人物にも、少なからず共感できる部分があった。


自分も、どの立場になるかはわからないけど、関わる可能性はあるなと。


テロは悪。悪いものは悪い、というのは簡単だけど、その背景を想像しないのはいけないね。なぜ、そのような行動を起こしたのか。誰が起こさせたのか。テロを肯定するわけでは決してないけど。


ああ。平和に暮らしたいもんだね。やっぱ晴耕雨読な暮らしが、僕の理想。


さ。寝よ。