novelife

読書好きおじさんの小説紹介的雑文集

『パラレル』長嶋有


★★★★☆ (★について - NOVELIFE)


たまたま見てしまったんだけど、今、50mほど離れたところを歩いていたおじさんが、転けた。おじさんは恥ずかしそうだった。見てしまって申し訳ないと思いながらも、こうやってブログに書いてしまっている。


誰かに話したくなるのは何故だろう。少しだけ自己嫌悪を感じるけど、どうせすぐ消える。今日は天気も良いから余計早く消え去るのではないかと思う。


人間は忘れる生き物だって言うけど、確かに、と、こんな時に思う。でも忘れられない事もある。永遠なのか一生なのかわからないけど、消え去ることなく残るもの。


今回読んだ長嶋有さんの『パラレル』の中に、結婚は文化だ、というような台詞があった。


結婚するということ自体が、人間特有の文化かもしれないけど、そうではなく、夫婦が築き上げる、二人にしか分からない文化。他の人たちからしたら、なんだそれ、って感じだろうけど、二人にしてみれば、なくてはならない何か。


僕たち夫婦にも、確かにあるな、と思った。バカみたいだけど、楽しい。二人の文化。まあ、物は言いようってだけのことだけど、結婚は文化ってのが、何となく気に入った言い回しだった。


この小説では、他にも心に引っかかる台詞がたくさん出てきた。長嶋有さんの小説は初めて読んだけど、軽妙で深く、洒脱でダサい、そんなバランス感覚が、とても僕好みだった。


他のも読んでみようと思う。