NOVELIFE

読了した小説のささやかな記録。

『砂漠』伊坂幸太郎

★★★★☆(★について - NOVELIFE)


正月休みで食べ過ぎて身体が重い。ぼちぼち仕事始めてるけど、まだまだ本調子とは言えない感じ。まあ、徐々に戻るだろうけども。


で、そんなダラダラな正月休みの間に読んでいたのが、伊坂幸太郎さんの、『砂漠』。新年最初だからということで、特別な思いでこの小説を読むことに決めた。なんてことは、まるでない。



さて。どんな小説かと言うと、まあ、簡単に言ってしまえば、いわゆる青春ミステリってことになるのかな?でもやっぱりそこは伊坂さん。登場人物がやはり魅力的で一筋縄ではいかない。僕は、というか読んだ人は皆だろうと言っても過言ではないと思うくらい、西嶋という登場人物がかなり個性的で面白かった。この西嶋の吐くセリフだけ集めても楽しめるんじゃないかと思う。まあ、青臭いんだけど。でもグサリとくるんだよね。

日頃から社会に無関心だから、本当に世の中が混乱すると、途端にパニックですよ。どうしよう、どうしよう、って身体中を探ったところで、ポケットから出てくるのは周章狼狽だけですよ


周章狼狽をポケットにいれたつもりはないんだけどね。てか、やっぱセリフだけ抜いちゃうと、伝わらないか?笑。まあ、よくある「偉人の有難いお言葉」みたいなやつも、その偉人の人となりだったり、成したことを知らなければ、その言葉の深みは感じられないからね。そういうこと。


つまり、実際に小説を読んで、西嶋という人物に直に触れてみてほしいなってこと。ここで、西嶋がどういう思想をもって、どんな行動をする人物かなんてことを書いてしまったら、読む楽しみが減っちゃうから、書かない。とか言って、ただ書くのが面倒なだけかもしれない。笑


西嶋の個性が頭一つ抜けて強い感じはするけども、他の登場人物たちも十分輪郭がはっきりあって、みんなで物語を引っ張っていく様が、まさに青春小説って感じで良い。ただ爽快で明るい雰囲気というわけではなく、少しトーンは暗めで静か。語り手の主人公、北村がそういう落ち着いた鳥瞰型の人物なので、そう感じるのだろうけど。でも最後まで読んでみるとわかるけども、読後感はなかなか気持ち良い。


あ、北村で思い出したけども、この主人公の北村は、僕の住んでいる岩手県盛岡出身の人物だ。こういうのが、嬉しかったりするんだよね。伊坂幸太郎さんの小説は、隣県宮城の県庁所在地仙台が舞台であることが多いので、もっと岩手県と絡んで欲しいなと切に願う。


岩手をみんなに知ってもらうのが僕の使命だから。なんてことは、まるでない。


なんにしても、やっぱり僕は伊坂幸太郎さん
の小説が好きだな。ということで、決めた。今年始めの目標。ふらふらせずに、伊坂幸太郎さんの作品を全て読む。これ。一気にっていう訳ではなく、寄り道はしつつで。


是非みなさんもご一緒に。


僕は新潮文庫で読んだ↓