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読書好きおじさんの小説紹介的雑文集

『武士道シックスティーン』誉田哲也

剣道に触れる機会ってなかなかない。特に興味を持っていたわけではないけど、誉田哲也さんの『武士道シックスティーン』という小説を読んで、剣道をやってみたくなった。やらないけど。でも、カッコいいなと思ったし、かなり興味を持った。やらないけど。


カッコいい、と言ったけど、このお話の主人公は2人の女子高校生。高校の女子剣道部に在籍するこの2人は、剣道に対する姿勢が、というか性格そのものが、まあ面白いほど真逆なんだけど、それがお互いの影響を受けつつ徐々に変わっていく。


その変化を感じることで、生きる本質ってのはコレだってのがよく分かる。大袈裟か。いや、そうでもないと思う。


この『武士道シックスティーン』では、剣道を題材にしてそれを描いているけど、それは他のどんな事に対しても言えると思う。それが何なのかは書かないでおこう。読めばわかる。というか読まなくても分かるかもしれないけど、大事なのは感じることだと思う。だから、是非読んでみてほしい。という押し売り。笑


物語の最後のほうに、主人公の2人が試合をするシーンがあって、そこに全てが集約されている。良いシーンだった。

昼休みの過ごし方

高校生の頃の昼休みの過ごし方って、どうだったっけ。なんて考えたんだけど、イマイチ覚えていない。まあ、多分友達とお弁当食べて、ペチャクチャ喋ってたとかそんな感じだったとは思う。少なくとも、宮本武蔵の五輪書なんか読んでいなかったし、鉄アレイで筋トレなんかもしてなかった。まあ、そんな人はいないだろう。


ところがどっこい、この小説の主人公の片割れは、その2つを昼休みに実践していたのだ。驚いた。まあ、小説の中の話だけど、これまたカッコいいと思った場面だった。実際にいたら、どう思うだろう。そんな女性。多分、友達になりたいと思うけど、なかなか声はかけられない、でも気になる、ああどうしよう、って感じになりそう。


ちょっと極端な感じもするけど、周りに流されない姿はやっぱり美しいね。何かと流されっぱなしの僕には、眩しすぎるくらいにグッときた場面だった。

誉田哲也さんと言えば

ジウとかなんちゃらとか、警察小説ってイメージ。警察小説は、ちょっと苦手意識があって、誉田哲也さんの小説は読んだことがなかった。でも、今回の『武士道シックスティーン』を読んでみて、面白かったので、またトライしてみようかなと思う。読まず嫌いはだめだよね。


うだうだ書いてきたけど、つまり僕が伝えたいのは、この『武士道シックスティーン』は、かなり面白い小説だったということ。主人公の個性も魅力的だったし、ストーリーも良い意味で分かりやすく読みやすかった。続編もあるようなので、そちらも読んでみたいと思う。