novelife

読書好きおじさんの小説紹介的雑文集

『去年の冬、きみと別れ』中村文則

お風呂で軽く、なんて思ったら、結局最後まで一気に(まあ、途中からだけども)読んでしまった。終盤はかなり引き込まれた。そしてのぼせた。


この小説『去年の冬、きみと別れ』は、2018年3月に映画化されるらしい。って今月か。


どんな風になるのか気になるところではあるけど、まあ多分観ないだろう。笑


でも、久々に中村文則さんの小説を読んだけど、やっぱり好きだなあ。この『去年の冬、きみと別れ』は13作目で、比較的最近の作品。(2013年)


初期の作品と比べると、かなり洗練された印象を受けた。本質は変わってないけど、あっちとこっちの均衡がとれたというかなんというか。ちょっと自分でも何言ってるかわかんない。笑


えーと、ミステリーの形式をとっていながら、文学的で、そのバランス感覚が素晴らしい作品だなあという感じかな。グイッと引き込んで心をえぐって、かつ楽しませるっていう。


まあね、えぐり具合は少し軽く感じたけど、そこはミステリーという形態をとる上でやむを得ないのかなと思う。でも十分、僕の中の悪魔くんを引き出してくれた。


正直に言えば、僕は初期の感じほうが好きだけど、逆にこの『去年の冬、きみと別れ』みたいなのは、中村文則さんの小説を初めて読む人にも、読みやすくていいかもしれない。


読み終わった後の、疲労具合が程よいというか。疲れすぎない。笑


僕は、中村文則さんの小説の中で、『遮光』を最初に読んだけど、あの時はかなり神経を削り取られて、それでも物凄く惹かれて、この人凄い、と興奮したのを覚えている。そして読後の疲労感は半端じゃなかったし、ちょっと間隔を開けないと、中村さんの小説は読めないかも、と思った。


でも、結局すぐに、確か『銃』を読んだ。笑。そしてまた疲れた。


まだ読んでいないものも結構あるし、また中村文則さん、読みはじめようかな。

まとめ

ミステリーの形態をとっていて、中村文則さんの小説の中でも、比較的読みやすく、かつ中村さん的雰囲気を十分感じられると思うので是非読んでみてー。