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読書好きおじさんの小説紹介的雑文集

『クエーサーと13番目の柱』阿部和重

特に意味はないのだけど、近頃は阿部和重さんと川上未映子さん夫婦の小説ばかり読んでいる。どちらの小説も好きだ。


二人とも、既成の概念だったり、世界で起こっている出来事を、とにかく疑う、というところが根底にあって、そこらへんが共通している気がする。



疑うということは信じるということでもある。逆に信じるということは疑うということでもある。


なんて別にどうでもいいけども、とにかく阿部和重さんの『クエーサーと13番目の柱』面白かった。


『ミステリアスセッティング』が好きなら、多分こっちも好きだろうと思う。


ダイアナ元妃の事故をアイドルのあれこれと絡めるなんて、この人にしか出来ないんじゃないだろうか。僕が知らないだけだろうか。


つまり、この『クエーサーと13番目の柱』という小説は、陰謀論と偶像崇拝がある意味の滑稽さを持って語られる奇跡的な物語だということ。


僕は奇跡という言葉があまり好きではない。のに使ってしまうのは、この小説がそんな力を持っているからなのだ(辻褄合わせ)。


奇跡は信じる人にしか起こらないのだ。そんな奇跡的なパラドックス。


ということで、まずこの『クエーサーと13番目の柱』を読んで、信じるということを疑ってみるといいかもしれない。


こんなブログを信用して本を買うと痛い目を見るよ。